先日、50代で役職定年になる方から相談を受けました。相談というのは、「役職定年後に備えて副業を始めようと参加した起業塾があまりに自分の想像とかけ離れていて、ついていけなかった」とはいえ「自分の強みもよくわからず、これからどうしていけばいいだろう?」というものでした。
具体的には…
・自分の強みや経験がどんな価値になるのか?というのがわからず、売れるからこれをやりましょうと言われるものの、違和感があって形にならなかった
・30-40代前半のとにかく頑張ってどんどん稼ぎたい、という人が多く、自分のように稼ぎたいことは稼ぎたいが、これまで忙しくしてきたので、もう少し自分を大事にして丁寧に暮らしたいという価値観とは合わなかった
・全くの初心者は自分だけで、他はビジネスを始めている人ばかりで質問もしづらくいたたまれなかった
といったこと。
今後に備えての準備は素晴らしいことですよね。ですが、それを有意義なものにするなら、まずやっておくことがあります。
それが自分のキャリアや強み、人生観の棚卸しと可視化です。
棚卸しの4つの視点
視点1:客観的に認識されている強みをあげる
・これまでの仕事で評価されてきたこと
・頼られること、任されること
視点2:資質としての強みをあげる
・あまり苦労しないでできるようになったこと
・疲れていてもできてしまうこと
視点3:やりたくないことを外す
視点1、2を書き出した後、「これからはやりたくないこと」があれば外しましょう。
視点4:自分の性格を振り返る
仕事において物事を自分で考え決める方が力を発揮できるか?決められたことや、決められた役割を果たす方が力を発揮できるか?自分が前に出たい(出るのも構わない)か?スキルだけを売りたいか?
視点5:副業の目的と優先順位を意識する
今後に備える、副収入を得る、というのはあると思いますが、将来的に、どの程度の収入を得たいのか?手段は本当に副業なのか?社内でチャンスはないのか?人生を豊かにするために、副業はあなたにとってどんな価値があるのか?を考えておく(途中で変わっていいので、まず最初の段階で)
強みの可視化
上記の視点1、2について、自分の強みや経験を、あなたの仕事を知らない人に説明できる言葉で言語化しましょう。それが「強みの可視化」です。
ITやマーケティング、営業、経理のように専門的なことに特化しているスキルであれば、誰にとっても説明しやすく、またご本人も自分の強みとして明確になっていることが多いです。
ですが、こうした専門的な分野にはわけづらいスキルも実際には多くあります。傾聴スキルや指導力、思慮深さや交渉力、段取り力、コミュニケーション力、動機付けできる力などです。
スペシャリストではなく、ゼネラリストとして評価されてきた方に多いのではないでしょうか?
何度か転職されている方なら、こうした強みの言語化は経験されていると思いますが、長らく同じ会社で会社で働いている場合、業務として得意なことを説明できても、その業務を知らない人にはその価値が伝えられないということが起きがちです。
そうしたことこともあって、「自分にはこれといって特別なスキルがない」と思い込んでしまっている方も多いのです。
そうした強みを言語化し、自分でも認識し、また他者にも伝えられるようになることで、副業だけではなく、社内でも役割ができる可能性もありますし、また別の可能性を見出せることもあります。
専門的なスキルを持っているスペシャリストの方であっても、その専門スキルを持つ人たちの中でさらに自分の価値を高めるには、専門スキル以外の自分の強みを言語化しておくことは必要です。
強みの言語化のコツ-最初のステップ
まず、最初のステップとして、こんなことをやってみてください↓
・これまで評価された時、その評価者(上司など)がどのような言葉や理由であなたを評価したかを思い出してみる
・人に何か頼まれたり、感謝された時、なぜ、あなたに頼んだのかを聞いてみる
・これまでの業務でうまくいった時、評価されていた時、「あなたが心がけてきたこと」「具体的にやったこと」「その行動を行なった理由」を言葉にしてみる
・これまで評価されたことの共通点を言葉にしてみる
・(今の仕事が嫌いではない場合)なぜ、今の仕事をしているのか?を言葉にしてみる
・よく言われる褒め言葉を思い出す
(仕事速いね、細かいことに気づけてくれて助かる、など、なんでも)
PS,
こうした自分で気づく方法には限界があります。というのは、ほとんどの人は自分では気づけていない強みがあります。
また、そうした強みを自分でも自信が生まれるレベルまで腹落ちさせ、客観的に伝わりやすい言葉に変えていく際には、強みを引き出し言語化することが得意なプロ(コーチなど)にサポートしてもらうのも有効な方法ですね。気になったら気軽にご相談ください。
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