キャリア

70歳現役キャリア女性の53歳でのシフトチェンジ

人生100年時代と言われ、さて、いつまで働こうか?と考えてしまうこと、ありませんか?これまで頑張ってきた人生の後半戦。どうせ働くなら、お金のためというより、人生を楽しめる、少しでも気持ちが豊かになれるような生き方にあった働き方をしたいものです。

といっても「起業」しようということではありません(するなというわけでもないけど。ここはあくまで自分の気持ちを大事にすればいいと思います)。

今日は、私のかつての上司の一人である女性の「70歳で現役女性が53歳で働き方のシフトチェンジ」をしたお話。ものすごくパワフルでこちらまで元気になるし、考え方そのものが参考になるんじゃないかな思い、ご紹介します。

最強の開運日に再会

少し前になりますが、1月22日は「一粒万倍日」と「天赦日」が重なる最強の開運日といわれる日でした。

私は午前中にお参りをし午後、前職の元上司を訪ねました。この元上司(女性)、ものすごいパワフル(華奢ですけど)。70歳になった今も銀座のアートギャラリーでバリバリに働いています。訪ねた日も、ドラマで使う絵を借りたいというテレビ関係の方の対応をされていました!

見た目も頭の回転も、声のトーンも現役の時と、何も変わらない。会社にいた時との唯一の違いは髪の色。もともとベリーショートだったんですが今の色は金髪。それがまた、本当に似合っているんですよねえ。

53歳でシフトチェンジしたワケ

彼女が会社を辞めたのは53歳の時。

理由は「定年のない仕事がしたい。それなら今のうちに働く環境を変えないと」と思ったそう。ちなみに外資系企業の役職でハイポジションでしたし、まだ業績もそこそこ順調だったとき。でも、お辞めになったんですよね。

「定年のない仕事がしたい」と思って辞めたわけですから、転職先を決めていたわけでなく、なんと最初は「冒険家になろう。まずは世界中あちこち行ってみよう」と思ったそう。

英語は堪能で海外にも行き慣れてらっしゃったので、そうした面では躊躇はなかったでしょうが、今でこそ旅をしながら発信して、それが仕事になっている人もいますが、彼女が会社を辞めたのは20年近く前のこと。すごいです。

でも、今、思えば、まず視野を広げるために経験しようと思われたのだろうと思っています。

船旅での出会い

そうして船旅をしていたとき、今のギャラリーのオーナーと出会い、もともとアートも好きだった彼女と意気投合されたそう。

英語ができる人が欲しかったこともあったオーナーに口説かれ(そのオーナーさんも
70代の女性!)、手伝うことになったそう。

未来のために、今、できること

どう思われましたか?勇気あるなあって思いますか?

確かに決断はすごいけど、決して、行き当たりばったりでもないですし、周囲の環境に振り回されたわけでもないと思うんです。

彼女の決断は自分の未来へのビジョンに対してであって、自分が主役で、自分の意思が軸なんですよね。

景気が悪くなったとか、待遇が悪くなったとか、環境など周りに影響されて仕方なく人生を変えているわけではないんです。

いつも、未来につながる今を過ごされてきたんだなと。ただ、未来のために、今を犠牲にするのではなく、今もその時々も楽しみながら。

私の場合

私は47歳で会社を辞めました。一般的には女性としては珍しい管理職でしたが(その会社では珍しくなく普通のことでしたが)、そのポジションを手放し独立しました。

というとカッコいいですが、彼女のように明確なビジョンがあったわけではなく、会社が業績が下がり、仕事に忙殺され、疲弊したこと。ここにはもう自分が目指したいと思えることがない、と思ったことがきっかけでした。

そうして悩んでいるうちに湧いてきた想いが、「60歳を過ぎても続けられる仕事がしたい。このままここに居て50歳を過ぎた時に”あの時、決断していれば “と後悔する自分が怖い」というものだったんです。

そう思っていきなり辞めたのではなく、仕事に違和感を覚え始めた40代前半から外に目を向けて、直感の赴くままNLPを学んだり、起業の講座を受けたり、コーチの資格を取ったりとしてきたことが、点と点が線になってつながったという感じです。

今を楽しむの本当の意味

周りに気を使ったり、先の心配ばかりして、今やりたいことを我慢したり、今を楽しめないのはもったいないことです。

ですが、今を楽しむというのは、未来はどうでもいいわけではないですよね。ありたい未来の自分のために、今は何に集中しているはずなのか?今はどんな行動をとっているはずなのか?

そういうことって大事だなとあらためて思った日でした。あなたも「未来のために、今、やっているはずのこと」一度意識してみてはいかがでしょう?

PS, 彼女のギャラリーは私が契約しているシェアオフィスのすぐ近くだったんですよね。今度はランチに行きましょうと誘っていただき、楽しみが1つ増えました。

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