キャリア

美しい言葉・ブラックエプロンのホスピタリティ

マニュアルどおりだと冷たい、カジュアルすぎると軽くみられた気がする、感じのいい接客ってカンタンなようで難しいですね。

私は学生時代マックでバイトをしていたり(店舗代表でコンテストに出たこともあるんですよ・笑)、2年だけですが百貨店で働いていたこともあり、接客についてはそれなりに苦労もわかります。最近は私がやっていたことより、はるかに大変なことも。

あくまで持論ですが、理想はマニュアルは最低限で、あとはその時々、相手への思いやりでできることをする、それができたら素晴らしいと思っています。ですが、まあ個人の価値観はいろいろですし、お客様の反応もバラバラですから(そこで怒ります?ということもありますもんね)、現実はそうもいかないことも、よーくわかっています。

どのバナナになさいますか?

私は個人で会社をしていますので、仕事は外でやることも多いです。今日は出先のスタバでした。このスタバは、とっても感じのいいブラックエプロンの女性がいます。

ふと、顔を上げると、3歳くらいの男の子の前に膝をついて笑顔で話しかけるブラックエプロンの女性。「どのバナナになさいますか?」と。

どうも男の子はカウンターで「バナナを1本ください」と言ったようです。それを受けて、その女性はカウンターから出て、バナナを持って男の子の前に膝をついて話しかけたようでした。

大人と同じ扱いをしてもらえた男の子は、もう大喜び。店内にかかる音楽に合わせてリズムをとって小躍りしていました。

これ、カウンターにいたまままさに上からの目線で「・・・なさいますか?」だと、形式張っているし、目線を合わせて「ボク、どれにする?」も悪くないけど、目線を合わせて思い切りの笑顔で「・・・・なさいますか?」と小さなお客様に接するのって最高ですよね。

さすがスタバのブラックエプロン、温かいホスピタリティにこちらも笑顔になってしまいました。

「こちらでお召し上がりですか?」の謎

一方で、私がたまにいく某ファストフード(中傷の意図はないので名前は書きません。お店の方はいつも感じがよく不満は無いので)。

私一人で入って、明らかに4〜5人分のオーダーなのに(それも食事だけでドリンクは無し)、必ず「こちらでお召し上がりですか?」と聞かれます(爆)。おそらくそれがマニュアルで、本心で「こちらでお召し上がり」とは思っていないと思います。もし「はい」と言ったら、きっとすごく驚くんだろうな。

とても感じがいいので不満はないのですが、それを言われる度に、心の中で、「んなわけないでしょ」と小さくツッコミを入れています。

この人、持ち帰りかな?ここで食べるのかな?といちいち考えるのは、面倒くさいでしょうし、何を言うか決めておけば、言い忘れもないし、間違うこともない。それはその通りです。なので、自分で考えろ、ということはしないまでも、慣れてきたスタッフが自由に言うのはアリでもいいのかなと。そうしたら、働く喜びも増えるような。

あなたのアンテナは何に引っかかるか?

今日の記事は「だから、何?」という結論はないんです(笑)。純粋に「どのバナナになさいますか?」に感動しちゃったお話。私もとっさの時に、そんな感性とちょっとのユーモアを持っていたいなと。

ただね、人は何にアンテナを立てているかで、自分の周りに起きている出来事に気付けたり、気付けなかったりします。そして、気づいても、それをどう感じるか?どう解釈するか?で、その出来事の意味づけも変わります。そうした出来事の積み重ねが自分の人生を作っていくのです。そう思うと、アンテナの立て方、変わってきませんか?

記事の更新情報をお届けします