キャリア

自分を過小評価していませんか?

バリバリ働いていて、周りからみると立派にやっているのに、心の中では、自分に自信がない、そんな方が少なくありません。

見るからに自信がないのではなく、傍目から見れば割と堂々としているし、本人も周りに「自信がない」と漏らすことはない。だけど、自分はまだまだと思い、実力より遥かに過小評価しているのです。

私がビジネスをお手伝いしている女性のビジネスオーナー、起業家さんにもそうした方は、少なくありません。

なぜ、そうなってしまうのでしょう?今日は頑張り屋さん(自分ではそう思っていない方がほとんどですが)のあなたのために、自分を認めてあげたくなる、自分の幸せに気づけるようになる、そんなことを書いてみようと思います。

あなたにとっての理想とは?

理想が高すぎる場合

過小評価しがちな理由は、シンプルに「理想が高すぎる」場合が多いんです。ご本人は自覚はなくても、結構な完璧主義だったり。

先日、コンサルティングをさせていただいた女性経営者様もそうでした。

コロナの影響で、以前と形でサービスができないため、創意工夫を凝らし、とても素晴らしい形で提供されているのに、必要以上にお客様にへりくだっていました。

そうすると、お客様にとってみても、自分たちは、(提供する側が)自信を持って素晴らしいと思えるものを提供してもらえていないのか?と思ってしまいかねません。

向上心を持つことと謙虚な姿勢は大切、ですが、それと今の自分の価値を下げることは違うんです。

どうしても完璧を求めがちな方は、「今、自分がやっていること」を、具体的に上げてみましょう。そして、あなた以外の人が、それだけのことをやれるかどうか考えてみましょう?他人にこれだけのことをやってと言えるかどうか、と考えても良いです。

「到底、無理」と思うなら、あなたはそれだけのことをしているんです。まず、そのことを自分で認めてあげましょう。

本当は望んでいない理想

なんだかいつもワクワクしない。達成できるとホッとはするけど、思ったほど嬉しくない。だから、自信が湧くこともない。という場合、それはあなたが本当に望んでいることではないかも。

SNSなどは良い例ですよね。スマホなんて見ないで過ごせたらな、とか、どこかに出かけても、写真なんて気にせず楽しめたらな、とか、投稿すると面倒くさいなって思っているのに、楽しんでる!ステキ!と思われる投稿を頑張ってやって疲れてしまったり。(好きでやっている場合は、良いんです。無理にやっているとツライはず)

本当は料理が好きじゃないのに、料理が得意な女性と思われたくて、料理に励んだり。俗に言う世間の価値観で生きている状態ですね。

なんとなく目指した通りになっているのに、疲れている、幸せと感じられない。そんな時は、あなたが心から笑った時、安心できている時、リラックスできている時、感動した時を思い出してみましょう。そこにあなたが本当に望む理想が隠れているはず。そうして日々(あれこれあったとしても)基本的には満たされているね、私、となれば、自然と自信も湧いてくるのです。

幸せは自分が決めること

こんな話、ご存知ですか?

ある漁師がその日の漁を終え、お酒を飲みながらギターを弾いて友達と楽しんでいます。そこに、ある男が通りかかり漁師に言います。

「こんな時間からお酒を飲んでいないで、もっと船を増やして、たくさん漁ができれば、もっと良い生活ができるぞ」

漁師は尋ねます。「もっと良い生活とは?」

男は言います。「人を雇って、会社を大きくして、都会に住んで、美味しいものを食べて、楽しむのさ」

漁師:「そんなに仕事をして、家族と過ごせる時間も減ってしまいそうだな」

男:「いっときは、そうだろう。だが、成功すれば、そうではなくなる」

漁師:「それからどうするんだい?」

男:「夕方くらいから早々に仕事を終えて、お酒を飲みギターでも弾きながら、友達と語らって楽しむのさ」

漁師「・・・。それなら、今やってるよ」

(何かの本で、人はもっともっとと追い求めて、自分の幸せを見失いがち、ということの例で出ていたお話を、短くまとめてみました。掲載されていた本を忘れてしまっていて、申し訳ないのですが)

この漁師さんは、自分の幸せを知っていました。でも、もしそれに気づかず、自分はまだ幸せではないと、家族との時間を減らして、無理に仕事をしていたら、どうでしょう?

もちろん、上の会話は極端な例ですし、実際、仕事を大きくすることで手に入れるやりがいや成功もあるでしょう。

ですが、本当に自分が幸せと感じることを見失ってしまうと、本末転倒なことをしかねません。

風邪で寝ていた時に、それが治って普段の生活に戻ると、そのありがたみに気づきますよね。あー、自分はすでにこれだけのことを当たり前にようにやっていたんだ、当たり前のように過ごせていたんだ、と。

上を目指すな、ということではありません。ですがすでに手にしている、今、自分の足元にある幸せをいつも見失わないようにしたいものです。あなたが幸せかどうかを決めるのは、他の誰でもない、あなた自身なのですから。

まとめ

完璧主義になって自分を過小評価していると、周りの人のハッピーも減ってしまいます。謙虚さを持ちつつも、自分を認めていこう。

幸せかどうかを決めるのは自分自身。本当の自信は、心では望んでいない理想への執念を手放した時、自然と手に入ります。