あなたは専門職(Specialist)の方に憧れたことはありませんか?「広報です」「人事です」「ウェブデザイナーです」「マーケッターです」と、自分の仕事をスパッと言える人っていいなと。
企業で長く働いている40代、50代の女性には、何でも器用にそつなくこなせる女性がたくさんいらっしゃいます。バランス感覚を持ち、その方がいることで、組織やチームがまわっていく、というような。
一般的には、こうした方は「Specialist」に対して「Genelalist」(広い分野の知識、経験、技術を持つ人)と言われていますね。
でもひとたび、「何をされてるんですか?」を聞かれると、役職の肩書きはあっても、仕事の専門性を表すような言葉がなく、ちょっと困ってしまったことはありませんか?
組織にいるうちはあまり困ることはありません。能力や価値が評価されているわけですから。はて、私って・・・と考えてしまうのは、「好きなことを仕事にしよう」とか「ライフワーク」を見つけようとしたときではないかな?
そんな経験はありませんか?
私もそうでした。コーディネーターなどの調整役やマネジメント職、リーダー職をやることが多かった私は、「XXXの人」と言えることに憧れみたいなものもありました。
会社にいたときは、それが強みでもありましたが、起業した後、やっぱり1つのとこに突出している人の方が向いているのかなと思うこともありました。
ですが、今はそうではないとはっきりと言えます。
今日はこうした「Genelalist」の方にとって朗報です。その優位性を活かせる「マルチ・ポンシャライト」という性質についてです。
私はこの「マルチ・ポンシャライト」という生き方を知って、ものすごく自信が湧きました。
マルチ・ポテンシャライトとは?
「マルチ・ポテンシャライト」は、3つの意味からなる造語です。
(MULTI:多い、多数の POTENTIAL:可能な、潜在的な ITE:~の人)
2018年8月に発売された書籍「マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食ってい方法」という本が有名です。
本の紹介では、”「マルチ・ポテンシャライト」とは、さまざまなことに興味を持ち、
多くのことをクリエイティブに探究する人を指す言葉で、「自分の好きな複数の分野で活躍することができる才能」を持つ人のこと。
「天職が見つからない」「中途半端で飽きっぽい」と悩んでいる方に読んで欲しい、本書を読めば、自分の好きなことを「一つに絞ることなく」追い求めて実現し、「なりたいすべてのものになる」ことができる方法が、必ず見つかる! “とあります。
私は個人的には、「飽きっぽい」というわけではないけど、1つのことを追求し続けるより、そこそこある程度できるようになると、他のことをやりたくなる、結果、何でもそこそこできるが、突出したものがないことに落ち込むという、「Genelalist」が読むと勇気が出る本だと思います。
ネタバレになってしまうので、どうやってその性質を活かしていくのかは、ここでは書けませんが、ぜひ、自分に与えられた特質を誇りに思って欲しいと思います。
起業後、私がマルチポテンシャリストの特性を活かせたこと
起業するときは確かに1つの強烈な売りや強みがあれば、わかりやすいですし、やりやすいです。・・・のプロって言えますからね。
私は最初、自分が最も得意なことを、どうビジネスに落とし込むかは結構迷いました。ですが、棚卸をし、その中から市場のニーズと照らし合わせ商品化(マーケティング、ウェブライティング、コーチング等を掛け合わせ、ライティングを軸にしたスモールビジネスの経営者を対象としたマーケティングコンサルタントとして独立)。
起業しおかげさまでお客様に恵まれ、ビジネスを進めていくにつれ、マルチ・ポテンシャライトとの特質が活きていることに気づきました。
起業家は一人で様々な役割を果たさなければならないのです。
今の仕事に活きている資質・スキル
コミュニケーション能力、対人スキル
お客様とのやりとりがうまくいかず、メールやLINE(私はビジネスでLINEのやりとりは
推奨していません。私はチャットワークを使っています)で、もめてしまう方も少なくあり
ません。
お客様に限らず、ちょっとした言い方で相手を動かすことができたり、行き違いやトラブ
ルに際して、よりいい方向に解決する力があることは、身につけようと思ってもなかなか
身につくことではないので、起業家として大きな優位点になります。
私のお客様でもこうしたことが苦手な方も多く、そのアドバイスができることも、信頼を得られている点の1つです。
文章力、プレゼン力
前職ではメールは1日100通、マニュアルを作ったり、新人教育のための資料作りをしたり、戦略会議でのプレゼンも何度も経験しました。
日々、文章でいかにわかりやすく説明するか、いかにわかりやすい書類を作るか、いかに関心を持っていただきつつ、わかりやすい話しかたができるかに、心を砕いていました。
それが、今ではセミナーや講座を行う際に大いに役立っていますし、そのスキルをお客様に指導することもできています。
基本的ビジネススキル、ビジネスマナー
起業家の中には、実は組織で働いた経験が乏しく、ごく基本的なビジネスマナー(悪意なく)をわかっていない方も珍しくありません。それが原因で、信頼を欠いてしまうことも珍しくないのです。またこうしたマナーは、周りで気づいた人がいても、なかなか指摘できません(言いづらいですからね)。なので、失敗してしまってから気づくことが多いのです。
基本的なビジネスマナーがあることで、好印象を残し、信頼を得やすくなります。
マーケティング、IT(ロジカルシンキング)、時間管理
マーケティングとITのプロジェクトのコーディネートを多く経験したことで、企画のためのスキル、ITのためのロジカルシンキングが身につきました。
このことで、私は数多くの商品(サービス)を生み出すことができています。(マルチ・ポテンシャライトなので、次々手をつけたくなる、というものありますが・・・)
プロジェクトやスタッフの管理をしつつ、自分の役割も果たしていましたので、時間管理も必須でしたし。
まとめ
割と何でもできてしまうのだけど、これといったものがないと思っている方、自分の強みをどう言っていいかわからない方、器用貧乏で損しているような気がする方、
やりたいことがたくさんあって、次々いろんなことに手を出してしまう方。
ぜひ、マルチ・ポテンシャライトという特性を活かす方法を味方にしてみてください。
起業にこだわることはありません。副業でもライフワークでも、今の仕事や生活のままでも、自分の特性を誇りに思えるような、大きな気づきがあると思いますよ。